背黒餅
背黒餅(登録商標)
全国菓子大博覧会「菓子産業大賞」受賞
古来より伊賀国平田宿では、農民の背(首)が黒く焼けている姿は「元気な働き者の証」と考え、細長く丸めた餅を人の背に見立て、炭火で熱した火箸などで背を黒く焼いた餅を作るようになりました。この「背」が「黒い」餅は、伊賀弁で「せいくろ餅」や「せえくろ餅」と呼ばれ、夏の盛りに行われる無病息災・五穀豊穣を祈願する地元の祇園祭に奉納されてきました。つばや菓子舗が背黒(せえくろ)餅を作り続けて百余年。米粉の香りがする餅生地は、伊賀産コシヒカリ、アユミモチを使用し、とても柔らか。餅の中は、白いザラメで炊き上げる甘さを控えた餡で、小豆の風味を存分に楽しんでいただける《北海道十勝産こし餡》です。
2015年に「せえくろ」の語源である「背黒」を商標登録。これを機に元気な働き者のお百姓の「背黒さん」イメージキャラクターも誕生しました。
- 認定年度
- 2015年度
- 種別
- 菓子
- 事業者
- つばや菓子舗
- 住所
- 〒518-1422 伊賀市平田383
- 電話番号
- 0595-47-0029
- HP
- http://www.tsubaya.com
生産者について
旧伊賀街道の平田宿で明治三十九年から、より多くのお客様の「美味しい」が聞きたいと真心込めて菓子を作り続けて110年。つばや菓子舗は、和菓子とは単なる甘い食料ではなく、その姿や名前、誕生した地域・文化、そして歴史的背景など【様々な物語】が含まれている《特別な食べ物》だと考えています。巷では和菓子までもが工業製品化される昨今。その流通過程で必然的に発生する廃棄ロスは製造コストを圧迫。そのシワ寄せとして、日本人が感じることができた繊細な美味しさは、海外の安価な食材が大量に出回ることによって日々の暮らしから失われつつあります。つばや菓子舗は、そのような時代の流れに逆行し、手作り小ロットで作り過ぎない商いを崩さず、地元の伊賀産コシヒカリをはじめとする厳選された一級品の国産材料にこだわり続けると共に、それぞれの素材の作り手の想いを注ぎ込んだ和菓子を後世に伝えていきたいと考えています。