玉みそ
伊賀地域では大豆を収穫する秋に、穫れた大豆を水に漬け、よく蒸して1kg大の「味噌玉」にし、その「味噌玉」を縄でハサ掛けして竈(カマド)の上に吊し、天然酵母菌を自然繁殖させるため、翌年四月まで吊り下げていました。竈の上で半年燻されて味の糀(コウジ)菌を繁殖させた後、味噌玉を砕き塩水で仕込み「玉みそ」が造られていました。このことが玉みその名称の謂れとなっています。
その味を今に伝える伊賀越の「玉みそ」は、国産の大豆と米のそれぞれに、「こうじ」をつけ、家伝の技法で仕込んでいます。伊賀の四季の寒暖の中で、じっくりと歳月をかけて天然醸造させれば、人にはできないことをこうじ菌の働きで「自然」が造ってくれるのです。
伊賀越の玉みそは原材料の大豆と米の両方にこうじ菌をつける全量こうじで出来ている為、味の伸びが良いのが特徴です。
- 認定年度
- 2016年度
- 種別
- 加工食品
- 事業者
- 伊賀越 株式会社
- 住所
- 〒518-0841 三重県伊賀市上野恵美須町1560
- 電話番号
- 0595-21-0222
- HP
- https://www.tennengura.jp/
生産者について
伊賀越株式会社は明治6年の創業以来、140余年三重県伊賀市で醤油、味噌、漬物といった製品の製造・販売を行っています。こだわりの天然醸造醤油を中心に国内にとどまることなく海外展開を視野に入れ、北米、中国、東南アジア等に向け伊賀で製造された本物の醤油の輸出を始めています。新商品開発にも力を入れ、宗教上の戒律から醤油を食べることができない方にも対応するため、天然醸造製法で造られた本物の醤油からアルコール成分を0.1%以下におさえる独自製法(特許出願中)を開発しました。和食の基礎調味料である風味豊かな本物の天然醸造醤油を伊賀から世界に発信し、沢山の方に食べていただけるよう、おいしくて安全な商品の提供を行っていきます。またその他の事業として調味料・飲料・酒類等の卸売業を手掛け量販店等に伊賀酒をはじめ伊賀産品の売場提案を行うとともに、三重県内のみならず近畿圏内のスーパー量販店、小売店、ドライブイン等に商品を供給する流通機能を有しています。
※写真は取締役専務の 本城 圭祐 さん