よごみもち
京都・大阪・名古屋の大都市からほぼ等距離にある伊賀地方は、周囲を山に囲まれた地形であるがゆえに、過去より一つの経済圏として発展してきました。文化・生活においても伊賀特有のものがたくさんあります。
特に「伊賀弁」は、相撲の番付表が作れるほどの数があります。「よごみ」もその一つで、一般には「よもぎ」のことです。
最近では、「よごみ」なんていう人は少なくなりましたが、以前は「よごみ摘んでくるわ」と言ってお年寄りがヨモギを摘んできて、子供のおやつに「よごみもち」を作ってくれていました。
そんな、伊賀の言葉を残す一助になればと「よごみもち」を製造しています。中には国内産の小豆を使用した甘さ控えめの粒あんが入っています。
- 認定年度
- 2016年度
- 種別
- 菓子
- 事業者
- 桃青庵ふじさき
- 住所
- 〒518-0832 伊賀市上野車坂町742
- 電話番号
- 0595-21-0870
- HP
- http://www.touseian.com
生産者について
昭和15年より当地に開業し、長年家族で和菓子屋を営んでまいりました。伊賀地域に由来した和菓子を中心に、添加物の少ない身体に優しい商品を製造しています。自店舗以外にも道の駅やドライブインなどで伊賀のお土産として販売していただいています。また近年では、ネット販売も行い全国発送に対応しております。時代の流れの中で、少しずつ味を変えアレンジを加え嗜好の変化に対応した商品作りを心掛けてきました。 当店の屋号にある「桃青(とうせい)」は、蕉風俳諧と呼ばれる俳諧の一派を創り上げた俳聖 松尾芭蕉が初めて江戸に旅立つ頃に使用していた俳号です。その意味は字の通りで、自分をまだ熟していない青い桃に例えて、絶えず切磋琢磨していこうという気持ちが込められています。その字を頂き若き日の芭蕉翁の気持ちで、日々和菓子作りに取り組んでいます。